主に地声となる発声と、ネガティブな感情を洗い流す躍動感、「信じたいことを歌う」ことから生まれるエネルギー。
これは、奴隷制時代の黒人霊歌や被差別時代のゴスペルを通して、生き抜くための音楽として成長してきたコーラスのスタイルです。
しかし、日本でこの音楽を愛好する人々の多くは今、宗教曲であるゴスペルミュージック以外の楽曲も、ゴスペルに近いスタイルで歌う機会を楽しんでいます。
そこで、英語では厳密に宗教活動を意味する「ゴスペル」という言葉を用い続けると文化的な摩擦が生じ、ゴスペルという伝統への誤解を招き、日本での発展にも限界があるため、このサウンドの発展のために新しい言葉が必要となりました。
それが、「Power Chorus」です。
それは、ゴスペルを文化として尊重する人々が、「自分でないものを名乗らなくてよいように」考案されたジャンル名です。
今ではゴスペルを愛好する多くの方が、Seasons Of Love、We Are The World、民衆の歌などをはじめ、宗教曲以外の多くの曲をゴスペルのスタイルにアレンジをしたり、オリジナル曲を書いたりしています。
日本では趣味として楽しまれるのが主流のこの音楽には、実のところ、発声や音楽的な構造、集音技術や躍動感に至るまで、掘り下げて尽きることのない歴史と伝統があります。
この日本でも、生活音楽として地域に根付きながら、アートとして追及するにもふさわしい、そんな音楽でありうるのです。
※例えばこちらの楽曲は、日本では「明日に架ける橋」として知られる、70年代のアメリカのヒットナンバーです。
ベトナム戦争の悲しみの中から生まれた、長く歌い継がれる名曲ですが、アレンジがどう変わろうとも、決してゴスペルではありません。
このような楽曲がゴスペルと誤解されることは、ゴスペルを礼拝音楽として大切にするクリスチャンたちにとっても、宗教を超えて多くの人々が歌うポピュラー楽曲にとっても、好ましい事ではありません。
Power Chorus グループや指導者が増えています!!
LL Family (函館)
Star Lights(横浜/東京)
Happybre♪Cheers(宮城)
Natsu☆P(宮城)
Power Chorus マチサガ!(町田)
UBUNTU(葛西)
Power Chorus 大田
Bayside Greenness(横浜)
Power Chorus 新宿
プレスト(東京)
Busy Smile Deliverers(志木)
キッズパワーコーラス(志木)
morfas(神戸)
Little Lights Choir(吉祥寺)
P-rhythmic (あざみ野)
Dreamers Union Choir(東京)
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「ゴスペルミュージック」は、国際的には厳密に宗教活動としての音楽を指し、クリスチャンが大切にする活動です。
「ゴスペルを音楽文化として捉え、宗教意図は持たない」という活動とは呼び名を分けることで、お互いの音楽スタンスへの敬意となり、この国でのそれぞれの音楽の可能性を広げることでしょう。
★ゴスペルグループとして歌ってきたレパートリーの中にゴスペルではない楽曲があれば、この楽曲はゴスペルではなく Power Chorus です、と呼んでゆくこと。
★現在ゴスペルナンバーを中心に指導しているが、音楽文化的な活動であって、キリスト教活動を目的とはしていない、という場合、「Power Chorus の指導者」あるいは「Power Chorus サークル/クラス」と呼んでゆくこと。
★指導者やチームリーダーの方で、自身のクラスやチームを Power Chorus として活動される方は、ぜひご賛同会員として、こちらのサイトに名前を連ねてください(費用などはありません)。受付中です。
info@powerchorus.jp