常務理事/事務局長
大庭泰三よりご挨拶
1956年、東京の教会幼稚園の家庭に生まれる。1980年よりクラシック・童謡・ジャズなどのマネージメントを行っていたが、1989年より演奏家を育成するための団体「ヴェルディ芸術文化振興会」を設立し、延べ3000人以上のプロになるための育成に関わる。1998年頃より社会のパラダイムチェンジを感じ、異世代間のダイレクトコミュニケーション機会を提供する必要性を感じ、コンサートやセミナー、交流会を行う。2003年より「長野国際ゴスペルフェスティバル」を10年主宰。東日本大震災発生後、ヴァイオリンプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」のプロジェクトリーダーを努め、復興支援活動を全国各地で行う。現在、東北青少年音楽交流会プロデューサー、一般社団法人日本ゴスペル音楽協会参与、一般社団法人日本環境改善協会代表理事、認定NPO法人国連支援交流協会会員。
Power Chorus協会発足に寄せて:
私はこれまでにクラシック・童謡・合唱音楽等を中心とした製作とマネージメントを行ってまいりました。
バブルの崩壊とともに、社会に閉塞感が漂い、格差社会の始まりを感じました。ネガティブシャワーを毎日浴びるような社会で、「音楽」は大きな役割を果たすことを信じ、「生き抜く力が湧いてくる日本発信の音楽」を模索しておりました。そして実現するためには、ジャンルと共に色々な世代の人たちが参加可能な音楽空間をより多く作る必要があると考えておりました。
そのようなときにゴスペル音楽と出会い、思わずリズムを取り、心が開放される自分に、癒されるクラシックや童謡とともに、「生きる力を感じる音楽」として社会に受け入れられることを実感いたしました。童謡というと若者は引きますし、ハードロックといえば、おじいちゃん、おばあちゃんはなかなか参加してくれません。ところがゴスペルは小さなお子様からお年寄りまでどの世代でも参加が可能であり、制約も少なく楽しんでいただけます。そんな思いで長野において10年間「長野国際ゴスペルフェスティバル」を開催させていただき、上田市のクワイアー発足にも尽力させていただきました。
私はキリスト教会の息子として育ち、小学生の時、ビリー・グラハム氏の膝に乗り説教を頂いた体験もありますが、洗礼は受けておりませんでした。音楽祭を始めて3年目くらいから私の心に少しずつ違和感が出始めました。というのも教会で育った私ではありますが、音楽のジャンルとしてゴスペルをやっていけばいいと当初は思っていました。しかし牧師の方やクリスチャンの方と親交を深めるたびに、ゴスペルは何処までいっても宗教活動であるという結論に達したからです。
私はよくゴスペル音楽を料理に例えて説明をしていました。日本人は自分たちに合った方法で海外のものをアレンジしています。イタリア料理、フランス料理、中華料理も本場のものとは違い、日本人に合うようにアレンジされていますよね、ゴスペルも本来はキリスト教から始まりましたが、音楽の一ジャンルとして宗教に関係なく歌えばよいと話しておりました。今考えるとキリスト教関係者の皆様にとても失礼な話で、とても申し訳なく思っております。
そして疑問を持ちながらも何か良い方法はないものかと思案しておりました。ある日クリスチャンである木島タローさんとの出会いがありました。そこでPower Chorusという言葉を初めて伺い、まさに自分の求めていた言葉が見つかり、自分のやりたい音楽活動と一致しました。タローさんと話し合いを重ねる度にどの様にこの思いを社会にお伝えすれば良いかと考えておりました。そして長年お世話になっております日本のゴスペルの仕掛け人、那須さんに思いをぶつけましたところ共感を頂きました。
社会はいよいよ本物志向に向かい、海外の方に説明のつかないこの活動は、メジャーなアーティストの出現を阻害し、ジャンルとしての市民権を得る事を難しくしていると考えておりますが、皆様はどの様にお考えでしょうか?
当初は自分だけでこの活動を小さく行おうと思いましたが、同意してくださる方も多く、みんなでこのジャンルを盛り上げることで市民権とメジャーアーティストへの階段作りを目指すべきだと考えました。
私は演奏家ではありませんが、ぜひ皆さんと協力して活動の場を広げ、日本独自の文化として発信し、音楽の力をもって世界平和に役立てる活動にまで拡げて生きたい思いです。
どうぞご賛同いただけましたら、ご参加いただきまして、皆様とご一緒に作ってまいりましょう。
コミュニティデザイナー
大庭泰三
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